運転開始から3ヶ月を過ぎ、順調に発電を続けるBLD地熱発電所 別府南立石Power Station
11月には日本鉄鋼協会・設備技術部会のメンバーの方々が視察されました。
国内の産業では最も多くのCO2(二酸化炭素)を排出していると言われる鉄鋼業界でも
脱炭素化に向けた取り組みや技術の開発が進められています。
今回の視察も、カーボンニュートラルに向けて導入拡大が期待される中小規模の地熱発電に対する見識の拡大が目的です。
熱心に視察されるメンバーの方々からは、地熱発電の開発・導入状況や設備技術・設備保全に関する質問のほか、
鐵工所での未利用熱の有効活用についてや、地熱発電特有の利点、課題などに関する質問が寄せられました。
地球温暖化のこれ以上の進行を阻止するためには、二酸化炭素の排出量削減が必須です。
BLDグループでは、そうした世界的、社会的な要請から、CO2の排出量が少ない地熱発電の開発、導入を進めることが
持続可能な社会の実現に繋がることを期待しています。
鉄鋼業界では石炭に代えて水素を使う製鉄技術の開発を進めるいっぽう、
CO2を回収、貯留する技術(CCS)や、貯留したCO2をさらに利用する技術(CCUS)などを駆使して
CO2の排出を実質ゼロとした「グリーンスチール」の販売なども始まっています。
今回の視察には、製鉄所などでまだまだ未利用となっている熱源の活用や、再エネという専門外の分野の見識を広げることで
鉄鋼業界での新たな可能性を追求するという意味合いもあるのかもしれません。
(レポート協力:株式会社インテレクト GPSSエンジニアリング株式会社)
CCS=Carbon dioxide Capture and Storage(二酸化炭素の回収と貯蔵)
CCUS=Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage(二酸化炭素の回収、利用、貯蔵)